常盤松剣友会

歴史

常盤松剣友会

常盤松剣友会は、大正14年3月卒業のOBにより、農大剣道部後援会が設立され、剣道部と先輩との連絡、また先輩の間に入って相互連絡と懇親、親睦を増進するためとし、設立は大正15年3月23日、剣友総会の議決で設立されました。
剣友会の目的は、「剣道部の向上発展並びに会員相互の親睦を図る」とされています。
活動は、定期的な幹事会と、毎年、新年度に入ってからの定期総会、剣道部への支援、東京学連剣道大会の参加、少年剣道教室の運営・指導等、各県支部等との交流としております。

雲寮

剣雲寮の始まりは、昭和30年、東京農業大学が関東学生剣道連盟加入早々、関東代表校として全国大会出場とあって、剣道の稽古にも熱が入ってきたが、部員の構成が専攻学科や下宿場所も違うことから、全員揃っての練習にはなかなか困難な面がでてきました。そこで折角盛り上がってきたムードを更に上昇させたいという熱意が部員間に起こり、そのためには合宿生活を通して部員相互の理解と一致団結の心が望ましいという結論に達しました。
たまたま、西生田(現読売ランド)駅裏にあつたアパートを、当時剣道部監督の天野武則先輩が交渉し、賃貸が了承されたので、早速天野監督が寮監になり、寮や下宿生活をしていた部員を説得して、ほとんどの部員を入寮させました。ここで寮の名が「剣雲寮」に決まりました。
その後、大学と寮の距離が近い方が良いとの意見が度々出され、世田谷の砧、経堂と移り変わりましたが、賃貸問題等で再び川崎市の生田に転居しました。しかしここでも寮費と食事の問題でトラブルが発生し、再び百合ヶ丘に転居しました。
約1年間、1年、2年生が毎日当番で炊事をしていましたが、通学時間がかかり過ぎたことなどから、またしても寮生の不満が続出しました。そして寮生は、この際どうしても学内へ剣雲寮を建設して欲しいとの要望で、当時の長谷川剣道部長、村上剣友会長へ懇願しました。
当時の剣友会幹部は、大学側に再三に亘り土地借用の懇願を続けましたが、適当な場所が無いという理由で難航をきわめていましたが、ついに39年12月12日に、野球部合宿所前に許可するという伝達がありました。早速に、剣道部長、剣友会長名で大学側に申請書を提出し、スピード決裁されました。
剣友会は、早速剣道部寮建設を、昭和39年度の剣友会事業計画の一つに取り上げることになりました。そして、剣道部寮建設委員会を発足させ、委員会では、全国剣友会員に対し、一口5万円の建設資金借り入れ募集を開始しました。
このような経過を経て、昭和40年2月10日に上棟式、4月17日に完成引き渡しを行い入寮しました。その後、老朽化による建て替え要望により剣道部設立90周年記念行事の企画行事として、再度剣雲寮改築に伴う募金を行い、平成11年に立て直し今日に至っております。
その後、行政指導により学校敷地内に運動部宿泊施設の建築が違法とのことで、平成25年11月に「常盤寮」として校外のグリーンアカデミー脇に5階建ての運動部宿泊施設が建設され他の運動部学生が一同にして入寮しました。しかし、剣雲察は、尾崎顧問らの尽力により、学校敷地と一線を設け(フェンス設置)・出入り口を公道接地とすることで唯一運動部寮として存続しております。
このようにして出来上がった剣雲寮は、長い年月と多くの剣友、剣道部員、さらに大学関係者の深い理解と熱意により完成されたもので、寮生はもとより部員一同が、人間形成の一翼を担い、さらに剣道部員の団結と強力なエネルギー源となっています。このような歴史をもつ剣雲寮を、大切に使用し愛しみ、次の時代に引き継いで行って下さい。
剣雲寮の一室は、「無心和合、剣学禅一体の理を極めんとする東京農大剣道部と剣友会会員の殿堂」として位置づけ、剣友の創意により「無心庵」と命名されました。室内に掲額の揮毫は、岸川辰次師範、欅板は勝又博剣友、彫刻は大島茂信剣友によるものです。

会則

東京農業大学常盤松剣友会会則

第 1 章  総 則
(名称)
第1条  この会は、東京農業大学常盤松剣友会(以下「剣友会」という。)と称する。
(事務所)
第2条  剣友会の事務所(以下「本部」という)は、東京都世田谷区桜丘一丁目1番1号 東京農業大
学剣雲寮に置く。
(目的)
第3条  剣友会は、東京農業大学剣道部(以下「剣道部」という。)の発展並びに会員相互の親睦を図る
ことを目的とする。
(事業)
第4条 剣友会は、目的を達成するための事業を行う。
(1)部員の斯道奨励
(2)会報の発行
(3)会員名簿の発行
(4)その他

第 2 章  組織 
(会員)
第5条 剣友会の会員は、正会員、特別会員及び準会員並びに学生会員とする。
2 正会員は、東京農業大学を卒業した剣道部出身者で年会費を納入した者及び年会費納入を免除され
た者(第15条第2項該当者及び特別の事情により総会において納入を免除された者)とする。
3 特別会員は、剣友会の趣旨に賛同する者で、剣友会役員または剣友会支部長から推薦され役員会の
議を経て総会で承認された者とする。
4 準会員は、年会費を4年以上滞納した者とする。ただし、未納金のうち4年分を納入した者は正会員に復するものとする。
5 学生会員は、東京農業大学剣道部員とする。

(会員資格喪失)
第6条 会員が次の何れかに該当した場合、その資格を失う。
(1)死亡
(2)退会
(3)除名
2 会員が、その資格を失ったときは、既に納入した会費の返還等の請求はできないものとする。
3 会員が、その資格を失ったときは、原則として再入会は認めないものとする。

(退会)
第7条 退会は、書類にてその旨を会長に申し出るものとする。
2 会長が退会の書類を受理したときは、役員会に諮るものとする。

(除名)
第8条 剣友会は、以下の事項に該当する会員を除名することができる。
(1)剣友会の名誉や信用を著しく損なう行為をしたとき。
(2)剣友会の事業を妨害する行為をしたとき。
(3)その他、会員としてふさわしくない行為をしたとき。

(除名の手続き)
第9条 会員の除名は、会長が行うものとする。
2 会長が会員の除名を行うときは、役員会の意見を尊重するものとする。

(支部・卒年連絡幹事)
第10条 剣友会は、都道府県(組織は単独または複数にまたがる場合も可とする)及び海外に支部を
置くと共に各卒業年度に連絡幹事を置くことができるものとし本部との連絡を密にし、会員相互の親
睦を図るとともに剣友会ならびに剣道部の発展に寄与する。
2 支部の名称は、「東京農業大学常盤松剣友会○○支部」とする。
3 支部は支部長及び連絡幹事を置き、それぞれ会則を定める。
4 支部は、支部役員名簿並びに連絡場所等について、変更の都度本部に報告するものとする。
5 卒年連絡幹事は、会長が各年度2名程度指名し、任期は定めないものとする。
卒年連絡幹事は、会務を補佐するため、同期卒業者の連絡先のなどの把握に努め、「卒業生名簿」
作成時に本部に報告するものとする。

第3章 役員
(役員)
第11条 剣友会に次の役員を置く。
(1)会 長  1名
(2)副会長  2名
(3)幹事長  1名
(4)副幹事長 2名以内
(5)会 計  2名
(6)幹 事  若干名
(7)監 事  2名
2 役員は、総会において正会員より選出する。
3 役員の任期は2年とし、再任を妨げない。ただし、欠員を補充する役員の任期は前任者の残任期間
とする。
4 役員の任期満了の場合といえども後任者が就任する迄は、前任者がその職務を行うものとする。

5 役員会(監事を除く)は、会長が必要と認めるとき及び役員の半数以上の要求があった場合に開催
し、議長には会長(会長が欠の場合は副会長)があたり、議決は第14条第7項の規定を準用する。

(職務)
第12条 役員は、次の職務を行う。
(1)会長は、剣友会を代表し、会務を統括する。
(2)副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるときは、その職務を代理する。
(3)幹事長は、会長の指示により会務を分掌する。
(4)副幹事長は、幹事長を補佐し、幹事長に事故あるときは、その職務を代理する。
(5)会計は、剣友会の会計事務を行う。
(6)幹事は、幹事長の指示により会務を分掌する。
(7)監事は、会計を監査する。

(顧問)
第13条 剣友会に顧問を置くことができる。
2 顧問は、剣友会に特に功労があった者を会長が推薦し、総会で承認を経て、これを推戴する。
3 顧問は、会長の諮問に応じる。

第4章 総会
(総会)
第14条 総会は、正会員をもって構成する。ただし、特別会員、準会員及び学生会員は総会に出席し
意見を述べることはできるが、議決権はない。
2 総会の議長は、剣友会会長とする。
3 定期総会は、年度始め2カ月以内に開催する。
4 臨時総会は、会長が必要と認めた場合又は会員の半数以上の要求があった場合に開催する。
5 総会は、次の各号の事項を協議する。
(1)会則の改正
(2)事業報告及び収支決算
(3)事業計画及び収支予算
(4)役員の選任
(5)特別会員の承認
(6)その他
6 総会は、会員の2分の1以上の出席により成立する。ただし、委任状によるものは出席に代えるこ
とができる。
7 総会の議決は、出席者の過半数で決し、可否同数の場合は議長の決するところによる。

第5章 会計
(会費)
第15条 正会員は、年会費として5,000円を納入する。
2 正会員のうち、満75歳以上の者については会費を免除する。ただし、年会費納入通知書により納
付されたものは、寄付金として収入できるものとする。
3 年会費は、過去にさかのぼり未納金を請求することができる。ただし、請求額の上限は4年分とす
る。
4 特別会員は、年会費を徴収しない。
5 全文削除
6 学生会員は、卒業時に入会金2,000円及び年会費2年分10,000円を納入する。

(会計)
第16条 剣友会の資金は、常盤松剣友会会長の名をもって保管し会長がこれを管理する。
第17条 剣友会の会計年度は、毎年4月1日に始まり翌年3月31日に終わる。

第6章 その他
(その他)
第18条 その他、会則に定めない事項については、役員会にて審議し会長が決定する。



附 則
(施  行)昭和34年4月4日

(一部改正)
昭和38年6月1日、 昭和40年6月22日、 昭和46年5月15日、
昭和48年4月30日(支部設置条項加条)、 昭和54年5月19日、
平成元年5月27日、 平成4年5月30日、 平成6年5月28日、
平成13年5月26日、 平成21年4月1日、平成22年5月16日
平成29年5月28日、平成30年5月26日


慶弔金等支給基準(内規)
(慶事祝金)
1.会員が八段以上の昇格者又は範士称号授与された時は、金弐萬円を支給する。

(弔慰金等)
役員が死亡した場合は次により弔慰金等を支給する。
1.会長、副会長及び幹事長(経験者を含む)
  弔慰金 2萬円
  生花又は花輪一基 1萬五千円
2.前記1.以外の役員
  弔慰金 1萬円
  生花又は花輪一基 1萬五千円
3.前記弔慰金と生花又は花輪を併せ支給することが出来る。
4.弔意電報を送ることが出来る。
5.役員以外であっても、この基準を適用させることが出来る。この場合三役会に諮りこれを決
  定する。

(見舞金)
1.会長、副会長及び幹事長
  1萬円
2.前記1.以外の役員
  5千円

附則
この支給基準は、平成元年10月11日から施行する。

役員一覧

役 職 名 氏名卒 年支 部 名
会   長 原田 辰明昭和50年千葉県支部
副 会 長藤沼 文郎 昭和51年千葉県支部
平島 亨 昭和58年東京都支部
幹 事 長 平島 亨昭和58年東京都支部
副 幹 事 長加藤 隆義 昭和57年神奈川県支部
緒方 和彦 昭和63年東京都支部
会   計本村 亮輔 平成21年東京都支部
樋口 裕大 平成21年埼玉県支部
幹   事宮島 孝順 昭和45年群馬県支部
山本 誠 昭和48年東京都支部
飯塚 利彦 昭和51年群馬県支部
平宅 武司 昭和51年千葉県支部
小川 泰人 昭和52年埼玉県支部
吉沼 正治 昭和52年 茨城県支部
佐々木 洋一 昭和53年 宮城県支部
佐藤 健二 昭和56年栃木県支部
吉野 賢二 昭和56年 福岡県支部
高橋 修 昭和57年茨城県支部
増渕 孝 昭和59年 栃木県支部
青木 健雄 昭和60年 栃木県支部
原田 正弘 昭和60年埼玉県支部
廣田 勝広 昭和62年中国支部
吉原 徳人 平成6年栃木県支部
八本 治 平成2年千葉県支部
小西 満 平成4年 関西支部
金井 将明 平成7年群馬県支部
野田 小夜子 平成7年東京都支部
武田 智成 平成8年東京都支部
塩田 敬則 平成10年群馬県支部
神長 亨次 平成11年神奈川県支部
飯塚 仁志 平成12年茨城県支部
河上 まどか 平成14年千葉県支部
中村 将士平成21年 東京都支部
吉良 夏生 令和3年東京都支部
監   事川嶋 孝市 昭和53年千葉県支部
原田 朋子 昭和62年埼玉県支部

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